![]() |
|
|
韓国民話絵本 七夕のお月さん
どの国、どの民族にも、星にまつわる話が数多くあります。なかでも、ギリシャ・ローマ神話は有名で、狩人のオリオンや翼をもった馬のペガサスの話など、星座にまつわる話がたくさん出てきます。この『七夕のお星さん』は韓国の星物語です。天の川をはさんで向かい合う牽牛星(牛飼い星)と織女星(織姫星)にちなんだ話で、「七夕伝説」の一つです。
「七夕伝説」は、古くから韓国・中国・日本などアジア地域に広く伝わっていますが、地域により、文化の特性により、描かれている内容に多少の違いや、変化が見られます。また、時の流れを追って、新たな解釈が加えられていくなど、少しづつ異なって伝えられもしていきます。そのようななかにあって、韓国で伝えられてきた「七夕伝説」は、とりわけもの悲しく叙情的です。『七夕のお星さん』は、愛の話でもあります。韓国人は、昔から、夏の夜空にきらめく天の川を見上げながら、また、七月七日の七夕がくれば、必ずといっていいほどに降る雨をながめながら、このような美しい星物語を語り合ってきたのです。
![]() |
![]() 1ページめ |
|
![]() 2ページめ |
![]() 3ページめ |